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マーケティングの基礎知識:マーケティングパフォーマンスの計測環境の整え方


マーケティングパフォーマンスの計測


マーケティング活動の成功を測るためには、正確かつ効果的なマーケティングパフォーマンスの計測環境を整えることが重要です。本記事では、マーケティングの計測環境を整えるためのポイントについて解説します。正確なデータに基づいた判断や改善策の立案に役立てるために、ぜひ以下のステップを参考にしてください。



マーケティング活動で追うべき指標

マーケティングで追うべき指標は、目標や戦略によって異なる場合もありますが、一般的には以下のような指標が重要とされています。


WEBサイトのトラフィック関連指標:

ウェブサイトの訪問者数やセッション数

ページビュー数やページ/セッション数

ユーザーの滞在時間や直帰率

新規ユーザー比率やリピーターユーザー比率


コンバージョン関連指標:

コンバージョン率や目標達成率

注文数や売上高

リード数やフォーム送信数

ダウンロード数や資料請求数


ソーシャルメディア関連指標:

フォロワー数やいいね数

エンゲージメント率や共有数

コメント数やメンション数

クリック数やリーチ数


メールマーケティング関連指標:

配信率や開封率

クリック率やコンバージョン率

購読解除率や転送率

ROI(投資対効果)


広告関連指標:

CTR(クリック率)やCPA(アクションあたりの費用)

ROI(投資対効果)

広告費用と売上の関係


SEO関連指標:

検索エンジンからのトラフィック

キーワードの順位や検索エンジンシェア

ページのインデックス状況やクロールの頻度


これらの指標は、マーケティング活動の効果を測定し、戦略の評価や改善策の立案に役立ちます。ただし、具体的な指標の選択は目的や業界、マーケティング活動の性質によって異なる場合があります。重要なのは、自社のビジネス目標とマーケティングの目的を考慮し、適切な指標を選択して追跡することです。


マーケティングパフォーマンスの計測に必要なツール

次に、上記で述べた指標を計測するために必要なツールを紹介します。

以下に代表的な計測ツールをいくつか挙げます。


ウェブ解析ツール(Web Analytics Tool):

ウェブ解析ツールは、ウェブサイトやアプリのトラフィックやユーザーの行動データを収集し、分析するためのツールです。Google AnalyticsやAdobe Analyticsなどが代表的なウェブ解析ツールです。これらのツールを使用することで、ウェブサイトの訪問者数、滞在時間、ページの閲覧数などのデータを把握し、マーケティング戦略の効果を測定することができます。


コンバージョン追跡ツール(Conversion Tracking Tool):

コンバージョン追跡ツールは、広告やマーケティングキャンペーンの成果を計測するためのツールです。広告クリックから実際の購入や目標達成までの流れを追跡し、コンバージョン率や収益などの指標を把握することができます。Google Adsのコンバージョン追跡やFacebook Pixelが代表的なツールです。


ソーシャルメディア分析ツール(Social Media Analytics Tool):

ソーシャルメディア分析ツールは、ソーシャルメディアプラットフォーム上での活動や投稿の効果を分析するためのツールです。投稿の届いた人数、エンゲージメント数、共有数などのデータを収集し、ソーシャルメディアのパフォーマンスを評価することができます。代表的なツールには、Facebook InsightsやTwitter Analyticsがあります。


Eメールマーケティングツール(Email Marketing Tool):

Eメールマーケティングツールは、Eメールキャンペーンの成果を計測するためのツールです。配信率、開封率、クリック率、購読解除率などのデータを収集し、Eメールキャンペーンの効果を評価することができます。代表的なツールには、MailChimpやSendinblueがあります。


これらの計測ツールを適切に活用することで、マーケティング活動の効果を評価し、改善策を導くことができます。ただし、ツールの選択は目的や予算、使用環境に合わせて慎重に行う必要があります。


マーケティングツールの選び方

先ほど、マーケティング活動を計測するうえで必要なツールを上げましたが、世の中にはたくさんのツールが存在しています。

それぞれツールごとに特徴があり、数あるツールの中から自社にとって最適なツールを見分ける必要があります。

以下にマーケティングツールを選ぶ際のポイントを記載します。


目的とニーズの明確化:

マーケティングツールを選ぶ前に、自社の目標とニーズを明確にしましょう。例えば、ウェブ解析やソーシャルメディア管理、メールマーケティングなどの特定の目的を持つ場合、それに適したツールを選択する必要があります。


機能と機能の簡易性:

マーケティングツールの機能を評価し、自社の要件と一致するかどうかを確認しましょう。必要な機能が提供されているか、使いやすいインターフェースがあるかなどをチェックします。


予算とコスト効果:

マーケティングツールは、有料またはフリーのオプションがあります。自社の予算に合わせて選択することが重要です。ただし、コストだけでなく、ツールが提供する機能とパフォーマンスのバランスも考慮しましょう。


インテグレーションの容易さ:

既存のシステムやツールとの統合がスムーズに行えるかどうかを確認しましょう。他のツールやプラットフォームとの連携が重要な場合、APIや連携機能の有無を確認しましょう。


サポートとカスタマーサービス:

ツールの提供元が適切なサポートやカスタマーサービスを提供しているかどうかも重要です。問題や疑問が生じた場合に迅速に対応してくれるか、チャットサポートやドキュメンテーションの品質などを確認しましょう。


レビューや評判:

ツールの利用者のレビューや評判を調査することも重要です。他の企業やマーケターの意見や体験を参考にすることで、ツールの信頼性や実際のパフォーマンスを把握することができます。


これらの観点を考慮しながら、自社のニーズに最も適したマーケティングツールを選ぶことが重要です。また、ツールの試用やデモ版の利用も積極的に活用し、自社の要件に合致するかどうかを確認することもおすすめです。



無料で使えるマーケティングツール

マーケティングツールの中には高額なものもあります。

もちろん成果に見合えば必要な投資ではあるのですが、ツールの導入での失敗事例も少なくありません。

そこで、まずは無料で使えるツールで試してみましょう。

使っているうちに、自社にとって必要な機能が見えてくる場合もあります。


以下におススメの無料ツールを紹介します。


Google Analytics:

ウェブ解析ツールとして有名なGoogle Analyticsは、ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動データを分析するための強力なツールです。無料で利用できる基本的な機能を提供しており、ウェブサイトのパフォーマンスを把握するのに役立ちます。


Google マイビジネス:

Google マイビジネスは、企業情報をGoogle検索やGoogleマップで表示するためのツールです。無料で利用でき、会社の基本情報や営業時間、口コミなどを管理することができます。ローカルビジネスに特に有用です。


MailChimp:

メールマーケティングツールとして広く使われているMailChimpは、無料プランを提供しています。登録者数が2,000人以下であれば無料で利用でき、メールキャンペーンの作成・管理や顧客セグメンテーションなどが行えます。


Canva:

グラフィックデザインツールのCanvaは、無料プランを提供しています。テンプレートを使用して簡単にカスタマイズ可能な画像やビジュアルコンテンツを作成することができます。


Buffer:

ソーシャルメディア管理ツールのBufferは、無料プランを提供しており、ソーシャルメディア投稿のスケジュール管理やパフォーマンスの分析ができます。


これらの無料のマーケティングツールは、初めてのマーケティング活動や予算が限られている場合に役立ちます。ただし、ツールの機能に制限がある場合やプレミアム機能が有料の場合もあるため、自社のニーズとツールの機能を比較し、最適な選択を行いましょう。


まとめ

マーケティングの計測環境を整えることは、効果的なマーケティング戦略の立案や改善に不可欠です。目標の明確化、ウェブ解析ツールの導入、コンバージョン追跡、ソーシャルメディア分析、メールマーケティングの追跡、レポート作成とデータ分析、A/Bテスト、インサイトの活用などのステップを踏みながら、マーケティング活動の成果を把握し、効果的な施策を展開しましょう。計測環境を整えることで、データに基づく意思決定が可能となり、成果を最大化することができます。


執筆者

戸井田翔馬/Shoma Toita

BUSCA合同会社代表/マーケティングコンサルタント

カリフォルニア大学バークレー校やロンドンビジネススクールなど海外の大学院やビジネススクールでマーケティングやブランディング、MBAについて学ぶ。


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